ダミー本制作&着色原稿を提出!
~絵本出版賞体験記
久しぶりの投稿になりますが、裏では着々と出版準備を進めておりますよ!
ここ数日は、イラストを修正し、スペース確認のためテキストも仮で入れて、自宅で印刷&ダミー本を制作してチェック。(札束はタッチが違うので、イラストを描きなおしたり('◇')ゞ)
中面の着色はできていて、あとはタイトルを確定させて、表紙を描きます。(いまだ最終タイトルが決まらず💦)原稿はもう担当の編集さんに送ったところ。
果たして、年内出版なるか??ギリギリ12月に間に合うか?
「絵本出版賞」受賞から出版への記録
思い返せば、すべての始まりは2022年の夏に「第9回絵本出版賞」ストーリー部門で最優秀賞をいただいたことでした。
(去年の今頃は出版契約するかどうか、眠れないほど悩んでいました。今年も同じように悩んでいる人がいるかもしれないと思い、この体験記を書き残しますね。結論は中立。)
契約についてはさんざん悩み、疑問点や不安は担当者さんにぶつけた上、覚悟を決めて契約書を出した頃には秋になっていました。一度はイラストはほかの人に依頼をするつもりでしたが、結局は自分でイラスト教室に通いながら描くことに。そういう経緯もあって、出版まで時間がかかっています。
1年間の制作過程は決して思い通りスムーズというわけではありませんでした。・・・具体的には、「どろぼうはお金を返した方がいい」と提案されたり(受賞後にストーリーの軸まで変更するのか?って顔面パンチ級のショックでした)、ラフの最終段階で「キャラクターのディフォルメ」を求められ描きなおしたり、着色に入る段階で「薄い着色」を求められたり(いやいや、初めからアクリル画っぽいのを描くつもりで、サンプルだしたはずですが?!)… それなりに困難の連続w
けれど、編集者さんをはじめ、みらいパブリッシングという会社は、本当に真剣に、私の粗削りなストーリーを、より良い作品に仕上げるために、真摯に向き合って、いろんな事を指摘し、相談にも応じてくれました。
その点だけは、まぎれもない事実として信じられます。
だって、ただ応募作品をどんどん受賞させて出版するビジネスだったら、無理難題は言わないでさっさと出せばいいのだから。いちいち、(私みたいな素人相手に?)あーしたほうがいい、こーしたほうがいいと言って出版時期を遅らせて、編集さんの仕事も増やして、会社のリソースを長期間確保しないでしょう?
絵を自分で描くことにしたときも、時間がかかることを心配しましたが、「時間をかけてもよい作品をつくってください」とお声がけいただきました。
それを思えばこそ、「よくそんな無理難題いうなあ」と思っても、できるだけは期待に応えたいと思いましたし、できるだけの力は尽くしましたし(どうしてものめないことはワガママも聞いてもらいました)、1年をかけて、「1年前よりも良い作品ができた」、「1年前よりも自分は成長できた」、と思える今があるわけです。
ひとまず、感謝を込めて、この記事を書き残します。#絵本出版賞 #体験 #みらいパブリッシング #絵本出版体験
先日、第11回絵本出版賞も発表され、現在出版するか悩んでいるクリエイターさんの参考になれば幸いです。ネット情報をみていると、思っていたものと違くて後悔するクリエイターさんも複数いるようです。受賞はある一定の評価をしてもらえたからですが、そのまま出版するわけではなく、時に作者にとって不本意な変更も提案されます。それを不快に思うか、作品の改善に努めるか、曲げられない部分は通せるように相手を説得できるか、その人次第です。また、出版経験があると応募できなくなるコンテストもあり、注意が必要です。「思っていたのと違った」と思わないように、徹底的に情報収集して、よく考えて、納得してから最適な選択肢を選ぶことができますように。
なにごとも、有意義な経験にするかどうかは、人それぞれ、考え方次第だと思いますよ@(・●・)@